20歳若く見えるために私が実践している100の習慣
ナグモクリニック総院長である南雲吉則医師による書です。
南雲先生は乳腺専門医、医学博士です。
1955年生まれですが、写真のようにとても若々しいです。
その若さの秘密をまとめた本になります。
この先生も少食であることを推奨しておられます。
少食はこれまでも多くの医家により推奨されてきました。
古くは江戸時代の医師で養生訓を著した貝原益軒にはじまり、
甲田療法を普及させた甲田光雄医師も少食を推奨されました。
ただし、甲田医師は、2008年8月に83歳で亡くなっています。
これを少食の成果で長寿でしたとは言いがたいです。
一方、長寿の元は想念の持ち方にあると提唱された塩谷信男さんも
内科医でしたがこちらは少食はせずに、2008年に105歳で亡くなりました。
塩谷信男医師は、正心調息法という呼吸法をアンチエイジングの基礎に
おいておられました。
このような事例をふまえると、少食で長寿できるのかどうかは
いささか疑問も残りますが、少なくとも若死にすることはないのです。
貝原益軒は、84歳で亡くなりましたが、江戸時代という時代を
考えれば、長寿ということになります。
少食は長寿のための大きな要素の一つであると考えてよいでしょう。
少なくとも生活習慣病やメタボで困っている人、太っている人には、
いい薬です。
本書ではごぼう茶を推奨しています。
ごぼうは、体をあたため、アンチエイジングにはよい食材です。
ごぼうの皮にはサポニンが豊富で、薬用ニンジンのような
健康効果が期待できるのです。
南雲先生のお父様は日本の美容外科のパイオニアである南雲吉和氏です。
そして、南雲医師は、形成外科、癌治療、乳腺外来医長を経て、
乳房専門のナグモクリニックを開業されています。
つまり、アレルギー関連疾患に触れる機会が決定的に少ないことが
キャリアからうかがえます。
そのせいでしょうか。
本書ではアレルギーに関する記述について、
いささか疑義を残す内容がみられます。
安保徹先生、西原克成先生、真弓定夫先生といった、
免疫学やアレルギーに関する先輩達の著書をもう少し、
読んでおかれたほうがよかったと思います。
ご自身が花粉症を克服された体験を語っておられますが、
アレルギーに関するいささか独善的な見方については、
疑問点が残ります。
それからウォーキング以外の運動を否定しておられることも
疑問が残ります。
というのは同じように運動を否定された甲田光雄先生も
83歳での死去となっています。
ウォーキングだけではなく、呼吸法を取り入れたり、
ゴルフをたしなんだ塩谷信男医師が105歳の長寿を全うされており、
歩行以外の筋肉を使う運動も、ある程度は必要であると
考えるのが妥当です。
渡部昇一氏も82歳になっても強健で達者でおられるのは、
ご自身の真向法というストレッチ体操と、筋トレの成果であると
おっしゃっています。
したがって、南雲氏の本だけで判断するのではなく、
いろいろな研究者の本を複数読み比べたうえで、良いと思うところを
取り入れるのが最善であろうかと思います。
ビタミンDの欠乏についても触れていないのが気にかかりました。
日光にほとんどあたらないという南雲氏、ビタミンDが確実に欠乏しているはず。
どうやって対処しているのでしょうか。
サプリも飲まないそうですが。
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